アップグレード @Seoul [South Korea (Seoul)]
空は薄雲りで、冬真っ盛りの色を出していた。
宿がある新設洞から鍾路沿いを西へ、
東廟、東大門と歩き続けた。
今日は旧正月2日目の2月15日、
ソウルは昨日の日曜に続いた祝日で道路はガラガラだ。
それどころか、いつもは歩道をにぎわせている出店もしまっているし、
通りの店もみなひっそりとしている。
やっている店はフルーツを扱う店だけで、
どうやら贈答品を売っているらしく、
ハデなカゴやリボンと一緒になっている。
そのほかに営業しているのは、
携帯のショップとカフェとファストフード店だけで、
そもそも道行く人も少なく、ソウルらしくなくて奇異な風景だ。
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昨夜はいつものペースで、
21時前に仁川空港に到着すると、
その一時間後にはゲストハウスにたどり着いていた。
ビジネスクラスのフライトは快適で、
ラップに包まれたぞんざいなサンドウィッチでなく、
テーブルクロスの上に皿に乗せられたオープンサンドが置かれた。
陶器の皿に金属のカトラリーは食事らしく、
ローストビーフをシャンパンで流し込んでみたりした。
到着した宿で待っていたのも意外な言葉だった。
「部屋がないんだ」
知り合いのスタッフが笑顔交じりでいう。
「え? 予約してたジャン」
「そうなんだよ、安いシングルのシングルAがないんだ。
旧正月で訪れたチャイニーズであふれかえってるんだ」
「じゃあ、ドミトリー?」
「いや、それもイッパイ。
だからバストイレ付のシングルBに泊まってくれないかな」
「いいけど、それって料金高いじゃん」
「いや、それはいいんだ。
こんな状況だから、上に移ってほしいんだ」
「あはは、アップグレードかい?」
「料金はそのままだから、そうなるね」
ゲストハウスはバス・トイレ付のシングルBは3階、
バス・トイレ共同のシングルAは2階とフロアが分かれていた。
Hostel Korea
http://namsanguesthouse.com/hostel/pay_jp.htm
「実はフライトもビジネスクラスにアップグレードされてたんだよ。
たぶん旧正月当日のフライトだから、
フーリー・ブックだったんだろうね」
「うちもフーリー。部屋が埋まっちゃってないんだ。
こんなこと、常連じゃないと頼めないからね、助かるよ」
「こちらは問題ないさ。
あとはルームサービスでもあれば最高だね」
「あはは、バゲージでもお持ちしましょうか」
「ジョーダンだよ。ここはゲストハウスだぜ、自分で持っていくさ」
歩いていても身を切るほどの寒さ、というわけでなく、
時折さす日差しが暖かい。
宋廟の前にある公園では青空のもと、将棋や囲碁を打っていた。
日陰には一昨日降り積もった雪が残っていた。
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