約束の地 @Hat-yai [Thailand (Hat-yai)]
昼のフライトを目指して、早めにホテルをチェックアウトした。
清算を済ませると、ベルボーイが荷物を運んでくれる。
格安ホテルなのに親切なサービス、
自分でも運べたが、その気持ちがうれしかった。
フロントも手際よく好感だ。
なんにも増して、ツアー客・団体客の利用がなかったのが、
一番心地よかったかも。
出発前の団体客がロビーを占拠していると、
それだけでホテルの雰囲気は台無しだ。
アメリカ人だろうが、中国人だろうが、日本人だろうが、
オリエンタルホテルだろうが、プラザホテルだろうが、
活けてある生花は萎れるし、
レストランのコーヒーはたちまちぬるくなる。
かつてはその団体客を連れて歩いていたのだから、
なんとも罪深いものです。
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「タクシー、いりますか?」
「いや、ロットゥーで空港まで行くんだ」
「帰国ですか? 気をつけて」
「いや、友達に逢いにハジャイへ行くんだ。
またこのホテルに戻ってくるかもしれない」
「待ってますよ、また来てください」
「うん、気に入ったから、また来るつもりだよ」
最後まで気持ちのいいホテルだった。
値段で計れないいい宿もあるのだ。
空港まで40B。
昨日、掘り出したロットゥー乗り場。
乗り込んだ車内はホトンドが空港で働く人たちらしく、
制服やスーツ姿のローカルばかりだった。
そう、東南アジアの人って、
家から制服でそのまま出かけるのです。
かつて働いていたシンガポールの旅行会社も、
みな制服で来てました。
合理的というか、そのあたりは気にしないのですねえ~。
エアアジアを駆って、一路、ハジャイへ。
ハジャイの空港は田舎の空港丸出しで、
到着ロビーを出ると恐ろしいほどなにもなく、
目の前には駐車場が広がるだけだった。
あまりになにもないため、途方に暮れていると、
到着客すらいなくなっていた。
ローカル・バスの乗り場もなく、
時折、出発客を運んできたタクシーが通り抜けていくだけ。
地元の人たちのあとに続こうにも、
みな迎えが来たり、駐車場から車を出したりで、
まったくアテにならない状態だ。
マレーシアの国境に近いところまで南下してきたので、
暑さは割り増しになっていた。
ところが空はこちらの気分を表すかのようにドンヨリしていて、
今にもスコールが来そうな気配を忍ばせていた。
やむなく到着ロビーに戻り、職員に町への行き方を尋ねた。
「バスはないよ、タクシーだけ」
「え? タクシーしかないの?」
「あ、駐車場のほうにロットゥー乗り場があるけど、
いっぱいになると出ちゃうから、まだいるかなあ」
おいおい、それを先にいってくれよ。
到着客乗せて、全部いっちゃったんじゃないのか。
慌てて、教えてくれた駐車場へ向かうと、
ミニバンが止まっていたので、声をかけた。
運転手らしきオトコはスライド・ドアを開け、中に促してくれた。
「一人80Bだよ」
高いなあ、バンコクの倍かよ?
フッかけられているかとも疑ったが、
続けてやってきたオヤジさんも80Bを払っていた。
なんだか、奇妙な田舎町だなあ、
とクルマに揺られながら思っていると、
20分たらずでバンはホテルの前に止まった。
フロントから待ち合わせの友人に電話を入れた。
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