ペイパー・ドール @Maeklong [Thailand (Maeklong)]
列車の出発時刻まで、待ってみることにした。
海が近い町だが、熱さがキビシイ。
時間的にも一番熱い時刻、
市場もひと通り歩いてしまい、
時間つぶしに町歩きを続けようかとおもったが、
すでに全身が汗まみれだった。
すぐにでもシャワーに飛び込みたい気分だ。
熱さしのぎに遅めの昼飯を取ろうと涼しげな店を探すが、
都合よくエアコンの入った食堂などない。
さすが田舎町。
市場のハズレに並んでいた屋台に決めて、
店を眺めながら歩く。
その間も汗はひっきりなしに出てくる。
なにを食べるか考えながら、眺め、歩いていると、
地元の人がテイクアウトの行列を作っている屋台があった。
こういう店に決めるに限る。
歩道に並べられたテーブルで、
日陰にあるやつはすでに他の客で埋まっていた。
日向のテーブルに腰掛けるや、オヤジさんに叫んだ。、
「とりあえず、コーラ!」
オヤジさんはグラスにたっぷりの氷を入れて、
ビンのコークを持ってきてくれた。
コークと解けた氷と炭酸が汗まみれのカラダに染み込んでいく。
田舎町のオアシスでシビれているとオヤジさんが呼ぶ。
「こっちに座りな~」
タイ語はわからなかったが、
テーブルを片付ける素振りで、それとなく促されているのがわかる。
日陰のテーブルが空いたので、
汗まみれでパクパクあえいでいた外国人を助けるべく、
手際よく片付けてくれたのだ。
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「コップンン・クラー(ありがとう)。
ローン・カ~(とてもあっついね~)」
「だろ? だから、ほら、日差しがあるコッチに座りな」
こちらのタイ語はブツギリ単語だが、
オヤジさんは陽気に答えてくれる。
もっとも彼が語っている部分は身振りから察した想像だが。
歩道と車道に間に置かれた屋台では、
マスクをつけたオネエサンが、手際よくフライ返しを振り回している。
熱せられ、煙の立っている油のニオイが香ばしい。
「パッ・タイの店?」
オヤジさんは頷いている。
パッ・タイはタイ風の焼ソバ。
日本のもののようにくどいヤツでなく、さっぱりした感じの麺料理だ。
となりの客はヤキソバとは違うナニかを食べている。
そういう料理もあるのね。
なんだかわからないけど。
「オヤジサン、あれ、チョウダイ」
向こうを指差すと、オヤジさんは通る声でオーダーを告げた。
シンガポール時代に身についた習性か、
どういうわけか、熱いと食欲が増す。
熱いときこそ、脂っこいモノが食べたくなるのだ。
夏バテってなんだ?
スキキライがないことは旅先の大いなる助け、こればかりは親に感謝。
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