フランク・フランク @Seoul [South Korea (Seoul)]
あとはお茶が怖い、と思いながら、坂を下った。
アジュマにつまませてもらった菜っ葉のキムチは、
野菜の新鮮さが残っていて、
お茶でもあればいくらでも入っていきそうな感じだった。
日数を経れば、今度は唐辛子が馴染み、
キムチのうまみが膨らんで、別のうまみが顔を出すのだろう。
後日、食べに来るのもおつなものかもしれない。
漬物を食べて、喜びを感じる、なんていうのは、
日本人や韓国人ならではの喜びだろう。
同じアジア人でも中国ではザーサイぐらいしか漬物はないし、
ましてや西洋人にこの旨みがわかるはずもない。
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「あ~、ザウワークラウトが懐かしい」ぐらいはあるのかもしれないが、
「帰ったらピクルスを食べたいなあ」なんてハナシはあまり聞かない。
それでも韓国の若者の間では「キムチ離れ」が深刻らしい。
キムチの消費量が落ちているらしく、
そのうち「キム・ジャン」も遠い過去のことになり、
ヌカ漬け同様、「店で買うもの」になってしまうのだろうか。
キムチに思いを馳せながら、
落語のようなことを考えたせいだろうか、
なにか飲みたくなって、カフェを探した。
駅前のにぎやかな通りでカフェを探すと、屋台の行列が目に留まった。
週末の混雑で、どこの店も混んではいたが、
その屋台はひときわ大人数の行列を成していた。
列の先では、無愛想なオニイチャンがフランクフルトを焼いている。
しゃべるわけでもなく、笑顔を振りまくわけでもなく、
無表情にトングで大きなフランクフルトをつまんでは、
手際よくナイフで切れ目を入れている。
その横では、焼きあがったフランクをつまみあげ、
ホットドッグを作るニイチャンがいた。
キムチでスイッチが入った胃袋が「並べ!」といっていた。
学生街で行列を作っているぐらいだから、ウマイのだろう。
「地元の人で混んでいる店はハズレない」
旅先の鉄則だ。
どうやら棒に刺すフランクフルト・スタイルと、
パンに挟むホットドッグ・スタイルが選べる様子。
どちらも2,500w。
ニイチャン・コンビがどれぐらい無愛想かというと、
1,000w3枚で支払うと、
コップに溜まった500wコインを勝手に取ってね、という、
合理的かつ、完璧に愛想なしシステムが完成されているのだ。
次から次に焼きあがり、次から次に客をさばくので、
そんなところにかまっていられない、って感じがおもしろい。
フランクの中には唐辛子が練り込まれていて、
脂っこさを感じさせないうまさは、
もうひとつ食べたくなるほどだった。
あらためて行列に並ぶほど酔狂ではないので、それはあきらめたが。
安さと辛さと無愛想で、かなり小気味のいい味だった。
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昔々、ドイツ(フランクフルトの近郊に)に1週間ほど滞在したとき、じゃがいもと肉に辟易し、ザウワークラウトがものすごくうまかったことを思い出しました。
by 斗夢 (2010-03-11 18:38)
こんばんは^^
行ってみたいなぁ…☆
by りりー (2010-03-11 21:56)
>斗夢さん
ドイツって、肉&ジャガですよね。しかも味がない。。。
添乗で行くのがニガテで、仕事断っていたのを思い出しました(笑
by delfin (2010-03-16 12:43)
>りりーさん
「週末の温泉」感覚で気軽に行けますよ。
4~5日いても3万円ぐらいですもの~
by delfin (2010-03-16 12:44)