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言語遊戯 @Shenzhen [China]

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喧騒に戸惑いながら、タクシーを掴まえた。

数台に分乗し、夕食場所へ。
夕食の時間は少し早かったが、
深圳でのローカル・コーディネイターとの顔合わせ、
打ち合わせを兼ねて、教えられたレストランに向かった。

深圳のタクシーは車体の色まで赤く、香港そっくりのスタイル。
東莞の「鳥カゴ」に入ったドライバーとはかなり趣きが違う。
もちろんメーターでキッチリ走ってくれる。

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到着したレストランは「江西料理」の店だそうだ。

通常、「北京・広東・四川・上海」をもって「中国四大料理」と呼ばれるが、
「山東、四川、揚州、広東」で「四大」というところもあったり、
これがけっこうマユツバのビミョ~なところ。
いずれにしろ「江西料理」は含まれていないので、
ドチラ方面の味付けなのか、わからないんですけどね。

この「世界3大XX」とかの類って、
極めて日本的なネタなのですよね。
どうも日本人の言葉遊び的な要素がものすごく強い。

世界三大美人に日本人が入っているのはヘンだし、
世界三大料理、なんか訪れる国によってころころ変わる。
巧みなコピーライティングの感じも否めませんです。

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その数字に組み込まれたからといって、味が変わるわけでもないので、
それはさておき、馴染みのない「江西料理」を尋ねてみる。

「この店はなにで人気なんです? なにが有名なの?」

「『湯』です。20種類近くあり、ほとんどに漢方が使われ、
代謝を上げ、健康にいい、ということで人気があります。
入口にあった大きな壷で蒸して作るんです」

キレイな英語のなかに「デトックス」という単語が含まれていた。
中国人はカラダの「熱」ということにものすごいこだわる。
生野菜はカラダを冷やすので、ほとんど食べないし、
逆に暑い夏はキュウリやスイカでカラダの熱を防ぐ。

年配者はもちろん、若い人もどの素材がカラダを温め、
どれがカラダを冷やすものかよく知っていて、上手に摂り分けている。

「へえ、デトックス効果があるんだ。
そうそう、日本では『湯』がなにを意味するか、ご存知ですか?」

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「わからないです。スープじゃないんですか?」

「ボイルド・ウォーター、熱い水のことです。
浴場や温泉の前には『湯』って垂れ幕が下がってますよ。
だから日本人がこの店に来たら、みな服を脱いでしまいますね」

「じゃあ、今度から日本女性を案内することにします」

「漢字の国」同士だからできる言葉遊び、誰かが紙に書き出し、繰り返された。


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北海道大好き人間

最初の写真、人が入れそうな大きな瓶(かめ)には何が入っているのでしょうか?
明後日は春節ですが、賑やかなんでしょうね。
by 北海道大好き人間 (2010-02-12 13:13) 

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