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飲茶・点心・點心 @Shenzen [China]

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ランチをやっつけ、バンで深圳に向かった。

昼食の「點心」は5人で好き勝手に注文して210元(!)、
かなりの量と頼んだにもかかわらず、
一人あたり600円程度なので恐れ入る。
中国の物価の恩恵をここでも受けている。

今回の面子は食事のときに酒を頼まない。
申し合わせたわけでもなく、
暗黙で飲まないので、少し変わった奴らの集まりなのかもしれない。

汗ばむ街歩きのあと、エアコンの効いたレストランで一息、
となると「ビール!」と叫びたくなりそうだが、
「仕事」への意識が働いているのか、その声は誰からも上がらない。

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仕事終わりの夕食時でさえ、「アルコールなし」なのだ。

ひたすら食べ、テーブルに置かれた皿は次々に空いていくという食いっぷりで、
料理の油を洗うかのように香りのいいお茶だけ流し込む。
確かにアブラっこい中華料理に、冷えたビールはあまり合わない。
「とりあえず」という名の飲み物はこの国の料理にはそぐわないのだ。

それでも募集もかけたかのように「お茶好き」、
昼の街歩きではすぐにカフェに入りたがる「コーヒー好き」が
顔を突き合わせているのがなんとも楽しい偶然。
どこの街でもどこの店でもコーヒーカップが湯飲みがお相手なのだ。

もっともこの国のビールは日本のようにバカ高いわけではないので、
テーブルについてお茶を淹れてくれるティー・サーバントが薦める
小さな急須に落とされる茶葉のほうがよっぽど高かったりする。

香りのいい高級茶葉となると、
角砂糖程度の小ぶりな塊で80元もしたりするのだから、
油断はならないのだ。

それにしても大の男が揃いも揃って、
お猪口よりも小さな湯飲みで繰り返し茶を飲んでいる姿は奇妙な光景かも。
しかも酒も飲まずに、頼んだ料理を片っ端からやっつけてしまうのだから。

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2時間ほどでクルマは深圳(しんせん)に到着した。

街の景色は十数年前に見たものとはまったく異なっていて、
違う街に迷い込んだように思えるほど、
かつて訪れたときに焼きついた「深圳」の印象とは乖離していた。

たしかあの時は「香港・澳門・深圳・3ヶ国巡り」というのが売り文句のツアーで、
ツアー・コンダクターとしては珍しいアジアの旅だった。

まだイギリス領だった「香港」は抜きんでて活気溢れる街で、
ポルトガル領の「マカオ」は少しあぶない香りが漂っていた。
中国の「経済特区」として成長途上にあった「深圳」は、
野暮ったさが残った田舎町でしかなかった。

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土埃を上げて走る日本の古い中古車と、
濃い排気ガスを吐き出して走る市バス、
そしてその間を埋め尽くす自転車しか印象に残っていなかった。
深圳にはその程度の印象しか残っていなかった。

知っているのに知らない街のネオンが車窓にきらめいていた。


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やっくんたっくんのパパ

ご訪問&nice!ありがとうございました
鍵といいミシンといい、素朴な時代に見えますね
前の記事の写真では、近代的なビル等が写されているのに
本当に不思議な国だ
by やっくんたっくんのパパ (2010-02-08 21:54) 

delfin

>やっくんたっくんのパパさん

ミシンは繕いモノをしてくれるようで、けっこうお客さんがいました。
たぶん需要が多いのでしょうね、通りにかなりの数が並んでました。
電動ミシンもありましたが、
子供の頃に見たようなシブイミシンがほとんどでしたね~

そういえば深圳では街なかにいたせいか、まったく見かけなかったなあ。
by delfin (2010-02-09 20:37) 

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