背面的風景 @Dongguan [China]
熱気と臭気とひと気に満ちた市場を後にした。
大通りから少し奥まったところにあった市場は、
そのまま細い路地につながっていた。
知らない国の知らない土地の知らない通りというのは、
アブナイ可能性を秘めている。
それでも生活感ある路地裏に気を惹かれ、
少しばかり警戒しながら、埋没していくのが常だ。
このブログ 今何位?
市場からつながる路地には問屋や露天、食品工場が軒を連ねていた。
野菜はモチロン、打ち上がったばかりの麺を裁く店、
大きな蒸し器で饅頭を暖める店、
好奇心が募る店先が次々に目の前に広がる。
日常生活の塊のような路地で、
カメラをかまえた異国人は十分にネタになるらしく、
顔をツッコむ店ごとに、奇異な目で見られる。
それでもイヤがられるわけではなく、
どこでも笑顔と明るい大声が迎えてくれるので、
ファインダーを覗く身としては気がラクだ。
もう少し北京語ができたなら、
もう少し交流ができたかもしれないが、
言葉もわからない「ヘンな外国人」だからおもしろがられているのかもしれない。
気兼ねなく呼び止められ、話しかけられる声に、
「わからなーい」「コンニチハ~」「ありがと~」を繰り返し、路地を進む。
化粧っ気のない店のオンナのコや下着で遊ぶ子供、
仕事しながら酒をあおっているオヤジサンなど、
普通の人が普通の格好で普通の毎日に普通の生活を送っている。
そういえば子供の頃、
下着でうろつくオヤジサンはいたし、
パジャマで立ち話をするオバチャンは珍しくなかった。
オサガリを着ている子供は当たり前で、
路地や道路が普通に遊び場だった。
戦後の日本こそ知らないが、
ちょっと前まではこんな風に生活していたのだ。
いつの間にニオイのない国、熱気のない生活になってしまったんだろうか。
気取りのない人々の過ごし方と表情がかつての時代に重なった。
↓ 「旅行」部門 奮闘中! ↓ クリックしていただけると、書き手の励みになります ↓
オリジナル画像はコチラ↓の「Stocks」欄にUPしてあります。
2010-02-06 23:31
nice!(23)
コメント(4)
トラックバック(0)
こんばんは^^
by shige (2010-02-07 22:45)
ご訪問&nice!ありがとうございました。
私も寄らせてもらいます。
by yosi (2010-02-07 23:17)
>shigeさん
訪問ありがとうございます!
by delfin (2010-02-10 01:41)
>yoshiさん
訪問ありがとうございます!
by delfin (2010-02-10 01:42)