はじまりはマカオから @Macau -中国紀行- [China]
マカオのホテルに到着したのは日付も変わる時間だった。
用意してくれていたホテルは、
タイパ島の「ベストウェスタン・ホテル・タイパ」。
正面玄関には「澳門格蘭酒店」と記されている。
空港から近い、という話の通り、
タクシーの車内に落ち着く間もなく、ホテルに到着した。
4~5年ぶりでやって来たマカオは相変わらずの陽気で、
10月の頭というのに深夜でも半ソデで十分だ。
考えてみるとマカオには数え切れないほどやってきているが、
タイパ島もマカオ空港もはじめての経験ということに気づいた。
今回は観光局アレンジの「現地取材」ということで、
宿や交通手段、たぶん食事も心配しないで済む旅だ。
いわれたままにアチラコチラと連れ回される数日が続くことだろう。
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現地の面々とは明朝落ち合う予定だったので、
到着日のこの日だけは手探りで歩く一日。
といっても深夜の到着なので、数時間のオハナシだ。
「ホテルの近くで夜食が食べられるところありますか?」
玄関から眺めた通りは、果てしなく心寂しかった。
すでに日付は変わっている。
右も左もわからない島なので、フロント・マンに尋ねた。
「ホテルを出て右の通りを進むと、
深夜でもやっている店が数軒ありますよ。
マクドナルドが目印で、その向こうにあります」
「ありがとう。わからなかったら、
最悪、ハンバーガーでも食べるよ」
一緒に到着した面々に店があったことを伝える。
フライトで疲れたカラダをそのままベッドに放り込んでもよかったが、
移動で高ぶった状態では、なかなか寝つけなかったりする。
ビールでも交わせば、気持ちもほぐれるだろう。
空腹、というよりも、少しでも早く街に馴染みたい、
というのが本心だったのかもしれない。
すっかり秋めいていた日本の気候に合わせた長袖や上着を脱ぎ捨て、
短パンに履き替えて、ロビーに集まった。
5分ほど歩くと麺の店と飲茶の店が軒を連ねていた。
片方はガラガラで、もう片方は空席がないほど混んでいる。
こういう場合、旅先では迷わず、混んでいる店に入るのが鉄則だ。
「點心」と書かれた扉を押し、店内へ。
日本では「飲茶」という名称がポピュラーだが、
これは「お茶を飲みながら、点心を食べること」を表すので、
店の看板などではあまり見かけない
広東や香港など南の地方で食べられることが多く、
広東人の食習慣がオリジナル、といわれている。
そのエリアで使われることが多い広東語では「點心」と記し、
北京語の簡体字では「点心」、読み方は「ティム・サム」です。
中国語は北京語も広東語もわからないが、
漢字で記されたメニューは読むことができる。
「點心」を数点頼み、「粥」を人数分注文した。
白い霧を吐き出しながらがんばっているエアコンを背に
冷えたビールを酌み交わすと、
アルコールと一緒に他の客の喧騒がカラダに浸み込み、
ココロが異国の空気に溶け込んでいく。
深夜だから、という理由でなにげなく頼んだ粥は、
火傷するほど熱かったが、みなで顔を見合すほどの絶品だった。
生涯食べた中でも三本の指に入るほどうまいシロモノだったのだ。
マカオを起点とした「チャイナ紀行」がはじまった。
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明けましておめでとうございます^^
本年もよろしくお願いします!
by shige (2010-01-02 21:11)