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Local Bus @NYC [N.Y. (U.S.)]

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郊外行きの路線バスは、陽が落ちた真っ暗な高速を走っていた。

知らない国で路線バスや市バスに乗る場合はコツがある。
それさえわかれば、安くて便利な移動手段をどこの国でも使うことができるはず。

まず乗る際に、自分が行きたい場所をドライバーにわかりやすく告げる。
できることなら通りの名前や駅や市役所のようなランドマークとなる場所のほうが都合がいい。
「ホテル名」や「観光スポット」だけではNG。
観光客には馴染みがあっても、地元の人の生活にはあまり縁がなかったりするからですね。

ドライバーがOKを出したら、乗車。
「ついたら教えてね」と一言入れておくと好印象。

海外のバスの場合、料金はホトンド前払いで払うことが多い。
料金箱にいわれた金額を放り込んでも、それで安心してはいけません。
できることならドライバーの真後ろに座り、
彼(海外だと彼女の場合も多い)の声と目線が届く範囲を陣取る。
ただしアメリカなどだとドライバーのスグ後ろは『優先席』だったりするので、
そこは避けましょう。

あとは近くなったらドライバーが教えてくれます。
正確には「教えてくれるはず」です。
彼らはけっこう、というか、ガッチリ忘れたりするので、
時折、顔を覗き込んだりして、様子をうかがいましょうね。

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「あ、いけね、今のところだよ」
なんて、走り出したバスを停めて、降ろされたことや
「ゴメン、ゴメン、1コ前だった」
と次のバス停で降ろされることはザラですので。

気分的に余裕がある場合は、車内で別の乗客に
「XXまで行きたんだけど」なんて話し掛けると、到着前に教えてくれることがあったりする。
「わたしもソコで降りるから、いっしょに降りよう」なんて、助け舟を出してくれる人もいます。

あるいは「アッチのバス停のほうが近いんじゃない?」なんて運転手と話して、
探り当ててくれる人もいたりしますね。

まあ最悪、終点まで行って、戻ってくるぐらいのつもりで乗っていれば、
そのときはドライバーが助けてくれるでしょう。

いずれにしろ「聞く」「尋ねる」ことが重要。
日本のように案内を事細かに書いていませんし、ダイヤも適当。
バス会社のスタッフも聞いた人によっていうことが違ったりするので、
繰り返し確認することがヤッパリ大事。

町から町へ移動する長距離バスと違い、
市バスはちょっと迷い込むぐらいのつもりで、時間にも余裕を持って、利用するのが寛容かと。
安い=メンドくさい、高い=便利、快適、ッてのは旅の常ですね。

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今回もこの例に漏れず、乗り込むと同時にドライバーに尋ねた。

「エリザベスに行きたいんだ。これで行くよね?」

「エリザベスのドコ?」

「わからない、高速とクロスするところで、XXホテルがあるところ」

「OKそこなら通るよ」

「ありがとう、近くなったら教えてください」

料金を尋ね、放り込んでドライバーのそばに腰掛けた。
マンハッタンの混雑を抜け、10分ほど高速を飛ばしたバスは見慣れた風景に近づきつつあった。

「ここ? だよね?」

ドライバーが頷く。

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降りる客の後を追うようにバスのステップを降りる。

目の前に開けたのは、
昨日、買い出しのため、ホテルから足を伸ばしたガソリン・スタンドだった。


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