Railway to Manhattan @NYC [N.Y. (U.S.)]
昨夜、購入したパンをコーヒーで流し込み、朝食は終了。
取材する試合を翌日に控え、今日は街歩きの一日。
カメラと必要なものをバッグに放り込み、ホテルを発った。
マンハッタンへはまず、ホテルから無料のシャトル・バスで空港へ戻る。
空港のターミナル内を走るエア・トレイン(無料)でニューアークの駅を目指す。
『ニュージャージー・トランジット』というニュージャージ近郊を走る鉄道を掴まえ、
そのままタイムズ・スクエア方面に乗り入れてもいいし、
マンハッタンの南側に出たいなら、隣駅で『パストレイン』に乗り換えれば、
ワールド・トレード・センター駅で地下鉄を掴まえやすい。
イメージとしては、国立や川崎などから都心を目指す感じかな。
ニューアーク駅の券売機は日本語表示もされている。
ただし『NJトランジット』で直接行くのがいいのか、
『パストレイン』で乗り換えたほうが便利なのか、
その点の案内や表示はないので、ちょっと困るかな。
わからないときは聞けばいいのだが、英語が苦手な日本人はそのあたりがニガテ。
旅馴れた身としては、そのあたりのズルさが身についているので、
わからないことがあれば、ダレカレかまわず、聞きまくる。
ニューアークの券売所では、すでに北欧系の旅行者が駅員を捕まえて、説明させていた。
その説明に耳を傾けると、気づいた駅員に話しかけられた。
「キミはどこまで?」
「タイムズ・スクエには用がないから、WTC跡地に行きたいんだ」
「それなら、$7,75のチケットを買って、次の駅で乗り換え。
そこで$1,75のチケットを買い、『パストレイン』で終点だよ」
「わかりやすいね」
「チケット、買いたいならコレ」
そういうと駅員はポケットから乗車券を出した。
海外ではよくあることで、駅員がチケットをチョロまかして、小遣い稼ぎしていたりする。
それかな? と思いつつ、正規のチケットだったので、
説明をしてくれた分、彼の小遣い稼ぎに助力してもいいかな、とキャッシュを出した。
「なんで、チケット持ってるの?」
ちょっと毒ッ気を出して、イヂワルな質問をしてみた。
「これ? ああ、さっきの北欧系が間違えて買ったのさ。それを引き取った」
「なんでもいいや。チャンとしたチケットなら」
「次の列車は2番ホーム。次で乗り換えるの、忘れるなよ」
「ありがと、いろいろ助かるよ」
ホームに下りると、スーツケースを引きずった到着客やカメラをブラ下げた観光客が列車を待っていた。
やって来た列車は「いかにも」という感じの郊外型通勤列車だった。
アメリカの列車らしく、窓は外から見えないスモーク構造で、無機質だ。
ところがデッキから車内に進むと、ホトンドの席が埋まっていて、少しオドロいた。
車掌が回ってきて、検札を済ませると、10分ほどで次の駅に到着した。
多くの人がワラワラと降り、隣のホームの『パストレイン』へ向かう。
ホームにある券売機で、さきほど駅員に教えてもらった金額を入れ、チケットを購入し、
マンハッタンを走る地下鉄と似たような車両の『パストレイン』に乗り込んだ。
文庫本に目を落としていると20分ほどで終着のWTC駅に到着した。
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