AFC Conference Championships [Sports]
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もうひとつのチャンピオンシップは、雪の舞い散るピッツバーグでキックオフ。
AFC Conference Championships
Baltimore Ravens vs Pittsburgh Steelers @ Heinz Field
No.2シードのピッツバーグ・スティーラーズ、
No.6シードながらNo.1シードのド本命タイタンズを退け、勝ち上がってきたボルティモア・レイヴンズ。
奇しくもAFCノースの同地区対決となった。
シードに差はあるものの、ピッツバーグ12勝、ボルティモア11勝と、
レギュラー・シーズンの勝ち星に大きな差はない。
しかしボルティモアが残した5敗のなかには、
同地区ゆえホーム&アウェイ対戦しているピッツバーグに喫した2敗が刻まれている。
ともにリーグ屈指の守備力を誇る両チーム、
堅牢な「スティール・カーテン」=ピッツバーグと
プレイオフで相手のボールを奪い続けてきたボルティモア守備陣の対峙が見もの。
ピッツバーグのRBパーカーに比べ、やや小ぶりなランナー・マゲイヒー、
レシーバーにタレントが少ない、
そしてスーパー制覇の経験もあるQBロスリスバーガーに比べ、
ルーキーQBのフラッコ・・・
対戦成績以外にもボルティモアに対して、ネガティブな情報が多くを占める。
しかし一発勝負、一戦必勝のプレイオフでは、なにが起こるかわからない。
開始直後のファースト・シリーズは34yのFGで、ピッツバーグが先制。
ボルティモアからすると「3点で食い止めた」のだが、
今年のプレイオフ、先制点が試合を左右するキーにはならない。
両チーム「スリー&アウト」(1stダウンを更新できずにすぐに交代すること)で
動きがなかったが、ボルティモアに先にミスが出る。
3ダウンで8yを残し、フラッコのパスはインターセプト。
ボルティモア35yというかなり危うい地点だったが、持ち前の守備踏ん張り、FGに留めた。
その後、ピッツバーグがファンブル・ロスト。
しかしボルティモアはこれを得点に結びつけることができない。
ノー・ハドル・オフェンスを取り入れてみたりと工夫はしているのだが、
やはりボルティモアの攻撃力に決め手がない。
第2Q開始早々、ボルティモアの守備に綻びが生じ、65yのTDパスを奪われる。
それでもガマンを続けたボルティモア、前半終了3分37秒前にスペシャル・チームが、
ファンブルを誘い、ボールを奪った。
これをTDに結びつけ、13-7。
前半終了間際にボルティモアは4thダウン・ギャンブルに挑むも
ポラマルがフラッコのQBスニークを上からのタックルで食い止めた。
このまま地元ピッツバーグがリードで前半終了。
攻撃力に欠けるボルティモアからすれば上出来の折り返し?
ノー・ハドル・オフェンスやゴール前で2人のエリジブル・プレイヤーを入れるなど、
攻撃にかなりの工夫をしているのだが、確実にボールを進めるプレイが見出せない。
一方のピッツバーグ、負傷上がりのロスリスバーガーが本調子ではないとはいえ、
フィールド・ヴィジョンと冷静な判断力が光る。
ボルティモア守備のプレッシャーのなかでプレイを強いられているが、
強力守備に穴が開くのを狙ち、いつでも返す刀で切り裂きそう。
後半、先に得点を重ねたのはピッツバーグ。
Kリードが寒さと風をものともせず、46yのFGを決めたのはさすが。
このあたりが地元の利か。
依然、両チームともにガマンのフットボールが続く。
第4Q序盤にそのガマンが実を結んだのはボルティモア。
ボルティモア41yからパスを重ね、ゴール前に進むと最後はマゲイヒーが飛び込み、TD。
14-16と1シリーズ差に詰め寄った。
しかしピッツバーグ・ディフェンスがアッサリその流れを止めた。
ボルティモア29yからのフラッコのパスをポラマルがインターセプト。
そのままエンドゾーンに持ち込み、これでジ・エンド。
「#43(ポラマルの背番号)が第43回スーパーボウルへチームを運ぶ」と地元のアナウンサーが叫ぶ。
うまい語呂合わせだ。
この時点でまだ5分弱時間が残っていたが、攻撃に決め手を欠くレイヴンズの希望の灯火は消えた。
いや、その後のマゲイヒーのファンブル、フラッコのインターセプトと自ら消してしまった、
といったほうがいいかもしれない。
このプレイオフでボールを奪いつづけたディフェンスも鳴りを潜めた。
ピッツバーグのラン攻撃のエースRBパーカーを47yに抑え込んだものの、
パスで255yを許し、しかもボールを奪えなかった。
ボールを奪う守備の「ボール・コントロール」ができず、自分たちの試合の流れにはならなかった。
翻してみれば、無理をせず、ボールを奪うスキを作らなかったロスリスバーガーの判断が光る。
ボルティモアがボールを奪ったのはファンブルの1回。
RBマゲイヒーは2TDを刻んだが60yと低迷。
ルーキー・フラッコは141y、3インターセプトと若さが露呈した。
ポスト・シーズンのルーキー勝利記録、チームの快進撃もここで止まった。
23-14。
得点以上に終始、ピッツバーグが試合をリードし、コントロールしていた印象だ。
手に汗握る攻防が続いたNFCと異なり、ピッツバーグの磐石が映し出されたチャンピオンシップだった。
しかし4thダウン・ギャンブルでのQBスニークを、
OL&DLの上からタックルして止める、というのをはじめてみました。
恐るべしトロイ・ポラマル。
観ていて楽しい守備選手って、いいですね~。
ワーナー&フィッツジェラルドの「ハイパー・パス・オフェンス」
vs
ピッツバーグの「スティール・カーテン」
楽しみな対戦となったスーパーボウルは2月1日、
フロリダ州タンパ・レイモンド・ジェイムズ・スタジアムで行われる。

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2009-01-20 23:15
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