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NFC Conference Championships [Sports]

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NFC Conference Championships
Philadelphia Eagles vs Arizona Cardinals @ University of Phoenix Stadium

TV観戦にも関わらず、久々、大声出しながら観ました。
やっぱり「チャンピオンシップが一番おもしろい試合」というのは鉄板です。

NFCのチャンピオンシップは、皮肉にもレギュラー・シーズン「9勝」しか挙げてないチーム同士の対戦。
奇跡の確率でワイルド・カード最後の枠に滑り込んだフィラデルフィア・イーグルズが9勝6敗1分、
弱体化した地区で優勝を拾ったアリゾナ・カーディナルズが9勝7敗という成績だ。

とはいえ、プレイオフに入り、第1、2シードを退けてここまで到達した両チームだから、
レギュラー・シーズンの戦跡はあまり関係がない、と考えるべきだろう。



プレイオフに入り、「ハイパー化」したオフェンスを引っさげ、ホームに帰ってきたカーディナルズ、
マクナブを守り続けるポフェンス・ラインと波に乗るディフェンスが噛み合い、堅牢なプレイを見せるイーグルズ。
ワーナー&フィッツジェラルドのロングボムをフィラデルフィアがどこまで抑え込むか、というのが焦点のゲーム。

キックオフ直後のアリゾンのファースト・シリーズ。
ランとパスを織り交ぜ、9プレイ、5分40秒を費やし、アッサリTDをゲット。
しかし今年のポスト・シーズン、先制点はまったくあてにならない。

直後のシリーズでフィラデルフィアは、FGで3点を返す。
弱い、といわれたアリゾナの守備が効果的にブリッツを織り交ぜ、3点に抑えた、という印象だ。

その後、フィラデルフィアは47yのFGをミス。
やや気落ちが見えた直後、アリゾナは「フリー・フリッカー」で一撃を喰らわす。
わずかワンプレイで7点を奪った。



フィラデルフィアも食い下がるがまたもFGの3点に留まる。
ここでもプレッシャーをかけられたマクナブの投げ急ぎが成功につながらない。
その直後のアリゾナのシリーズ、ふたたび9プレイ、5分56秒を費やし、フィッツジェラルドへTDパス。
前半終了間際にもFGを重ね、24対6で前半が終了。

まさかの大差である。

QBワーナー&WRフィッツジェラルドのコンビで3TDはデキすぎだろうが、
ワーナーに時間を与えれば、彼の視野はターゲットを探し出す。
フィラデルフィアの好調守備陣に負けないアリゾナ・オフェンス・ラインの踏ん張りによる結果だ。
一方、ジャイアンツ戦であれほど強固だったフィラデルフィア・オフェンス・ラインが、
アリゾナのブリッツの前に水漏れを起こしていたのが皮肉。



「フットボールでは前半と後半で別のチームと見違えるほど変わることがある」という言葉がある。
後半はその言葉のとおりに展開した。

5分が経過したところで、フィラデルフィアは辛抱強く13プレイを重ね、エンドゾーンへ。
このTDでスイッチが入ったか、その後、アリゾナを封じ込めると、2つのTDを重ね、逆転。
3回連続パントのアリゾナ、3回連続TDのフィラデルフィアとみごとな明暗。
前半に比べるとまさかの展開になり、第4Qには地元アリゾナのスタンドが静かになっていた。

25-24。
この試合はじめてフィラデルフィアがリードを奪う。
試合時間は残り10分45秒。

しかしアリゾナの攻撃陣は死んではいなかった。
RBジェイムズの中央、RBハイタワーのオープン展開と巧妙にランを重ねると
効果的にパスを織り交ぜ、攻撃を続ける。

FGでも逆転に充分だったが、コツコツとゴール前に進み、
最後はハイタワーへのパスからエンドゾーンへ潜り込み、TDを奪い去った。
2ポイント・コンバージョンも成功させ、32-25とふたたびのリードとなる。

14プレイ、7分52秒を費やし、フィラデルフィアの息の根を止めたようにみえたが、
実はこの時点では、アリゾナの勝利は確定していなかった。

試合時間はまだ2分53秒残っている。
フィラデルフィアのタイム・アウトはあと2回。
2ミニッツ・ウォーニングもあり、ジョー・モンタナでなくても同点には時間は充分ある。
しかしFGでなく、TDであったことが、フィラデルフィアからすべてを奪い去った。



攻撃を14y重ね、1stダウン。
そのあとも19yのパスを通し、1stダウン。
しかしハーフ・ウェイを越えたアリゾナ47yからたびたびブリッツを受けると、
4度連続でパスを失敗して、デッド・エンド。

「プレッシャーを受けると自分の足を過信するか、自滅する」という
黒人QBにありがちなパターンに陥り、ボールを進めることなく、なしくずしに終えた。
これはわたしの持論で、いわゆる「運動能力の高いQB」を評価しない。
NFLのQBはパス・シチュエーションなら最後までターゲットを探すべきだし、
その「眼」がなければ、NFLは勝利をつかめず、大成はしない。

フィラデルフィアの希望が潰え、選手はサイドラインのベンチでうなだれていた。

しかしパスをことごとく失敗したため、時計が進んでいない。
アリゾナがボールを持った時点で、時計は1分51秒残っていたのだ。

パス・インコンプリートが続き、使い必要のなかったタイムアウトもあと1回残っている。
自慢の守備が奮闘し、アリゾナの攻撃を「スリー&アウト」で終わらせれば、
もう一度、攻撃するチャンスが残っていた。

コーチはもちろん、リーダーであるマクナブはまだ試合を捨ててはいけなかったのだ。
最後にどんなぷれいができるか、コーチを刺激し、選手を叱咤し、
ディフェンスを激励し、最後のプレイにかけなければいけなかった。
しかし彼が率先してやったことは、ベンチでうなだれることだった。
こういう部分でも「買えない選手」なのだ。

時計を進めるため、アリゾナはラン・プレイしか選択しない。
無難に時計を進め、「スリー&アウト」で攻撃を終えた。



試合時間は残り9秒。
パス失敗で時計が止まれば、残り2プレイはできる計算だ。
フィラデルフィア守備陣は仕事を果たした。
フィールド・ポジションは悪かったが、可能性はゼロではなかった。

しかしフィラデルフィア攻撃陣に勝利をつかもう、という気配はまったくなかった。

35-24。

昨年のスーパーボウルで沸いたフィールドが、今度は地元チームのカンファレンス優勝で沸いた。
カーディナルズはシカゴ、セントルイス、フェニックス、と古豪ながら
客が入らずにフランチャイズを変えてきた。
ベアーズ、ライオンズと並ぶNFL最古参のチームがようやく初のスーパーボウル出場を果たした。
(皮肉にもスパーボウル未経験のライオンズは今年「シーズン全敗」の記録を打ち立てた)

勝手な想像だが、アリゾナの選手には、
「歴史に名を刻もう」というモチベーションがあったのではないだろうか。
初出場のチャンピオンシップはもちろん、スーパーボウル出場も初、
プレイヤーはチーム・ヒストリーに名を残せるのである。
プロとして、コレほど大きなモチベーションはないはずだ。

ワーナーのパス、フィッツジェラルドのキャッチが驚異的であっても、
チーム全体のモチベーションとそれに伴うケミストリーが結晶した結果が、
このプレイオフの強さだったのではないだろうか。

スーパーボウルでの彼らの奮闘がさらに楽しみになった。

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