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第十六夜 -晩餐- @Ha Long Bay [Vietnam]

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一日歩き尽くし、陽は傾きはじめていた。

夕食の時間には少し早かったが、ランチを食べた露店を目指した。
昼食が早かったこともあり、すでにおなかがすいている。
プラム2個は腹の足しにはなってなかった。

記憶を頼りに店のあった場所に戻ってきた。
昼間食べなかったオカズを選ぼうかな、とか、
断ったカレーをかけてもらおう、とか、空腹に妄想が先走っていた。

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その場所に着くと彼女たちが働いていた店はなかった。

かわりに韓国風だか、モンゴル風だかわからないが、
「BBQ」と記された焼肉屋が開店前の準備をしていた。

通りを戻り、場所を確認したが、間違えてはいない。
行き止まりを利用していたその場所を間違えるはずもなかった。

どうやら昼はランチの店、夜は練炭でBBQを食べさせる店になるらしい。
妄想は掻き消され、空腹感だけが一層強くなった。

明日、空港へ向かう前に足を向けてみるか。
そう考え直し、その場を離れた。

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市場の周辺に食べ物屋が点在していたことを思い出し、
スグそばのハンザ市場に向かった。
市場はすでに店じまいしていたが、その周りは昼にも増して、ニギヤカで人が多かった。

ハナを効かせて、地元の人でひぎわう露店へ潜り込む。

お決まりの小さなイスに腰掛けた客たちは、みな麺をすすっていた。
さんざん妄想したせいで、アタマの中はすっかり白いご飯で埋め尽くされていたが、
ヴェトナム最後の夜にフォーも悪くないかな、とアタマの中の白いご飯を押さえ込んだ。

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店は次から次に注文が入り、席で待たされている客、持ち帰りを待つ客と、かなり待たされている。
眺めていると注文のホトンドはワンタンメンで、
黄色い中華麺か、白いフォーか、素麺に似たブンなのか、それを告げるとあとは席で待つだけだった。

隣の席の子供は待ちきれずにお菓子の袋を母親にねだって、開けてもらっていた。
ようやくどんぶりが運ばれてきたが、心はお菓子に奪われているご様子。
母親に怒られながら、麺を食べていた。

時間つぶしに写真を撮っていると
別れのフォー、ではないが、ワンタンメンがやってきた。
暑い屋外で熱い麺をすするのもなかなかオツ、アジアにいることを再度、実感する瞬間だ。

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相席の前に座るオバアチャンが、麺を食べ終わったどんぶりにスープを入れてもらっている。
「替え玉」じゃなくて、「替え汁」か?
なみなみ注がれたスープにチリソースとニョクマムをしこたま入れ、
ライムを絞ると、うまそうに飲みはじめた。
こちらもライムを4~5個、絞って入れる。
すっぱいものが好物なので、オババに負けじ、と挑んでいたわけではないが、
目が合うとオババはこちらに向かって、チリやニョクマムのビンを差し出してくれた。

なにやらいろいろ説明してくれるが、ベトナム語が分からないコチラは降参状態。
食べ終わったどんぶりを指差すと、勝手に店の人に差し出した。

下げてくれるのかと思い、礼をいおうと思ったら、「替え汁」がたっぷり注がれたドンブリが戻ってきた。


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コメント 4

斗夢

子供の目がいいですね!
by 斗夢 (2009-01-13 05:22) 

sak

替え汁...
いいかも(^^
by sak (2009-01-13 14:35) 

delfin

>斗夢さん
たまたま隣の席にいたので、ご両親に断って撮らせてもらいました。
デジカメだと、撮ってスグ見せられるので、、コミュニケーションにはいいですね!

>sakさん
料金も取られなかったので、たぶん、チャンとしたメニューじゃなくて、
「習慣」というか、常連のワザというか、そんな感じだと思います!
by delfin (2009-01-13 22:49) 

hiro-tsm

はじめまして♪
くじ貰いました~

by hiro-tsm (2009-01-13 22:51) 

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