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第十一夜 -熱中- @Hoi An [Vietnam]

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朝、ホテルの隣の民家で貸し自転車を借りる。

小さなホイアンの町は初日でカンタンに歩きつくしてしまったのだ。
一日借りて、15,000ドン(当時$1≒¥120)、ちょっとした小旅行になるかな。

歴史地区を離れ、町の西側へ。
民家や小さな売店が立ち並ぶエリアに入り込んで行く。
小さな市場を見つけ、一角にある露店で朝食にありついた。
おかずを選んで、ご飯にかけてもらう「ぶっかけご飯」、10,000ドン。
アジアではよくある食事のメニューだ。
野菜をたくさん採れるメニューなので、旅の食事には便利なメニュー。

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食後にコーヒーが飲みたくなり、辺りを見回すと、となりの露店が開店準備をしている。
グラスを並べたり、氷を砕いたり、まだまだ店開きには時間がかかりそうだった。
忙しそうに働く店主夫妻に、ダイジョウブ?とたずねると、座れ座れ、と逆に急かされた。

その席の隣では小さな男の子が、ジュースをおいしそうに飲んでいた。

露店でコーヒーを頼むと、コーヒー豆をベトナム・スタイルのドリッパーで淹れてくれる店と
インスタントのネスカフェでチョチョイと作ってくれる店がある。
どういうわけか、ネスカフェのほうが値段が高く、また地元の人たちもネスカフェがお気に入りだ。
当然、豆で淹れてくれたほうが香りも味もよいとおもうのだけれど。
この辺は日本人と感覚が違う。

どういうわけか、東南アジアでは「ネスカフェ」ブランドが強く、もはや信奉に近い。
醤油を「キッコーマン」と呼ぶように、「ネスカフェ」はコーヒーの代名詞にもなっている。

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屋台の体もなしてない小さなこの店は、ドリッパーで淹れてくれる店だった。
グラスいっぱいに入れられた氷の上に、色づいたコーヒーがゆっくりと落ちる。
蒸し暑い空気の中で冷たいアイスコーヒーができるのをゆっくりと待った。

待っている間は忙しく働くだんなさんとおくさんを眺めたり、隣の子供を眺めていた。
男の子はどうやらこの店を切り盛りしている夫妻の子供らしく、
店の準備をする間、おとなしく座らされているらしい。
ジュースを飲み終わると、コップの中の氷を忙しそうに追い掛け回していた。

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市場を離れると、暑さは割り増しで強くなっていた。

ホイアンは熱さが強烈だ。
同じ海辺の町・ニャチャンは風が吹き抜け、心地よい海辺の町だったのだが、
ホイアンは押しつぶされそうなぐらい熱い。
方角的には北にやってきたのに、日付が夏に向かっているからか、熱さは日ごとに割り増しになる。

自転車で流していても、ひとつも涼しくならない。
熱さに負け、エアコンが効いたネット・カフェに潜りこんだ。

東南アジアはネット環境に困らない。
まだPCを買えない、という懐事情もあるのだろう、どこの国に行っても安くてカンタンにネット・アクセスを得ることができる。
反面、PCがすっかり普及してしまったアメリカでは「ネット・カフェ」自体を探し出すのが困難だ。
ラップトップ(『ノートPC』は日本語英語。英語ではこういう)やモバイルを持っていれば、
コーヒーショップや空港、ホテルなど、Wi-Fi(無線LANアクセス)でカンタンに接続することができるのだが、PCを持っていないとコイツばかりはどうにもならない。
日本からPC持参・・・となるとかなり面倒だが、アメリカはそんな風に進んでしまった。

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アジアを旅するなら、PCは持たずにネット・カフェ(といってもコーヒーはでません)でアクセスするのが手軽だ。
東南アジアなら、日本語辞書や日本語用の変換ソフトも入っているので、文字化けにも困らない。
PC担いで、故障や東南を心配しながら旅するのなら、わずかな金額で気楽。

ヨーロッパの場合、ネット・カフェは豊富にあるが、単価が高い。
一時間5ユーロ、なんてのはザラで、食費よりもかさんでしまう。
上手に探すと、町なかに無料のPCスポットやフリーのPCがあるので、それが無難。

アメリカの場合、PCは必携。
もし持参しないなら、ホテルのビジネスセンターが便利だ。
ただし有料の場合がホトンドなので、事前に調べておきましょうね。
無料で安く上げたいなら公共の図書館がオススメです。
ただし無料ですが、図書カードかIDが必要で、多少の時間制限が難点。

ホイアンの暑い昼間、
地元の人たちは昼寝の時間。
旅行者としては、ネット・アクセスの時間です。


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コメント 5

斗夢

キッコーマンやネスカフェが代名詞ということを知るのは
一人で街にとけ込む旅だからですね。
ツアーに参加してゾロゾロの旅では無理^^。

by 斗夢 (2008-11-07 07:57) 

furukaba

市場の光景は本来の食文化の原点を感じます。

by furukaba (2008-11-08 11:38) 

delfin

>斗夢さん

かつてその「ゾロゾロ」の先導をしておりましたからねえ (笑
異国では日本に入ってこない言葉があったり、食べものあがったり…
歩いてみないとわからないことは多いです!

>furukabaさん
ですね~。
日本は「朝市」ぐらいしかなく、スパーのパック詰が当たり前ですからねえ。
ライブな市場がほしいです。
by delfin (2008-11-08 17:59) 

quartier

がね(蟹)がおいしそう。それにいろんな卵も。
日本では賞味期限だとか、産地がどうしたこうしたと進んできていますが。
by quartier (2008-11-14 13:03) 

delfin

>quatierさん
タマゴはなにやら種類があって、おもしろかったですね。
スーパーのパック詰とは違う雰囲気で。
でもまあ野ざらし状態なので、いたんでいるのもあるかもしれませんね(笑
by delfin (2008-11-14 19:49) 

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