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第三夜 -休息- @Siem Reap [Cambodia]

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17世紀、クメール人はタイ・アユタヤ王朝(シャム人)の軍勢をこの地で退けた。
「シャム人が敗れた地」=「Siem Reap」という名称がこの町に残されている。

恥ずかしい話だが、ずっとシェムリ・アップだと思い込んでいた。
なにをUPするんだか・・・(+_+)

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ハードな移動が続いたこともあり、この日は休息日、と勝手に決め込んでいた。

ホテルのカフェでコーヒーを頼み、ファンの下でひたすら読書。

旅行者にとってこの町は、アンコール・ワットを訪れるための中継点、といっても怒られることはないだろう。
ところがそのアンコールへの熱情が湧かない。
タイ・スコータイで寺院や遺跡を巡ったときのように熱が高まらないのだ。

TVや写真であまりにアンコール・ワットを観すぎたから?
誰もが「アンコールワットをいつか観てみたい」と騒ぐから?
気持ちがアンコールへ向かない。
なぜだろう?

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さすがに文庫本に目を落としていることにも飽きて、シェム・リアップの街に出た。

カメラ片手にくまなく町をブラつく。

目にとまったオープンエアの店は広くて、客も多く、テキパキ動く店員が気に入って、食べてみることにした。
オープンエア、と書くとオシャレな響きだが、アジアにある開放型の店舗だ。
店内もテーブルも掃除が行き渡っているところも気に入った。

となりのオバチャンが食べた麺がうまそうだったので、同じモノを頼む。
「これと同じやつをひとつと青菜炒め」

「OK。飲み物は?」

「お茶がいいな」

「これ」
大きな水差しをテーブルに置く。

「氷もらえる?」

「OK」

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この麺が絶品だった。
野菜がたくさん入った炒めそばなのだが、追加の青菜炒めがいらないほど、野菜が多い。
味付けもほどよく、疲れた体に染み渡った。

元気に回り続けている扇風機の下、食後のコーヒーを頼み、また文庫本に目を落とす。

店の前に頻繁にバイクが止まる。
昼飯時も夕食時も外れているのだが、食べて帰っていくもの、あるいはテイクアウトしていく人・・・。
町の外れにある店なのだが、どうやら地元の人に人気らしい。
旅先では地元の店のこういう風景が楽しい。

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「会計してよ、いくら?」 コーヒーを飲み干し、声をかけた。

店員は目の前の皿とコーヒーを勘定する。

「お茶も氷も頼んだけど」

「ああ、それは無料、気にしないで」

「じゃあ、また来るよ」

「あはは、そうだとうれしいね」

かなりの町外れだったが、連日、通える店を見つけたことで満足の午後。


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コメント 2

echo

おおらかなやり取りが、いいですね。
旅の楽しさって、こういうところにあると思います。
by echo (2008-09-10 23:18) 

delfin

後進国では冷蔵庫が発達してないので、「氷代」や「冷やし賃」を取るところもあるんですよ。
昔の日本も酒屋でジュース買うと、冷やし賃とられましたよね~
by delfin (2008-09-11 14:41) 

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