第二夜 -到着- @Siem Reap [Cambodia]
部屋で荷物を解き、シャワーを浴びる。
日本を出てから何時間だ?
ようやく落ち着ける場所を確保、同時に旅先の暮らしも始まり。
汗と埃を落とすと、ハラが鳴っていた。
早朝の空港で軽くパンをかじっただけで、なにも食べていないことに気がついた。
夕食を探しながら、町の雰囲気をつかむために歩いた。
宿を出ると、信号もない交差点はクルマとバイクと人と自転車で埋まっていた。
ちょっと面食らいながら道を渡る。
地元の人と同じように動くのがコツ。
交差点、道路、街角・・・、街灯が少ないため、夕暮れがおとずれるとあたりは薄暗い。
オールド・マーケットに近い交差点の一角に野天の屋台が並んでいた。
そういえば、カンボジア料理って、どんなんだ?
タイ料理やヴェトナム料理はもはや日本でも珍しくないけど、
カンボジア料理って?
屋台をヒヤカシながら眺め歩く。
野菜炒めやBBQスタイルのチキン、
フルーツやタコ焼きのようなお菓子・・・
その後ろではオヤジサンが麺をうまそうにすすっていた。
ここもアジア、味覚もやっぱりアジアなのだ。
両替は済ませたものの、物価と通貨価値がまったくわからない。
カンボジアの現地通貨は「リエル」。それ以外にもUSドルが普通に使える。
$1≒4000リエル。端数もあるがほとんど切り捨てだ。
ホテルで換えてもらったリエルで水を買ってみる。
1Lで2000リエル。
50セント、50円ちょっとか。
その水を飲みながらおばちゃんに聞く。
「コーラはいくら?」
「小さいの(500のペットボトル)が2500、大きいの(1,5L)が4000だよ、買うのかい?」
「いや、聞いただけ、ごめん」
知らない国を歩くと、まずはお金と物価に戸惑う。
土産や貴金属を買うわけではないが、金銭的な感覚をつかむまで多少の時間がかかる。
地元の人もミネラルウォーターを愛用しているのを見て、納得。
どうやらこの国の人は水道の水を飲まないご様子。
町なかでも英語はあまり通じない、当然ながらクメール語はひとつもわからない。
歩いていると、そういう細かいことがみえてくる。
あたりは暗くなりはじめ、露店は照明をつけ始めた。
電球の光に照らされると長い一日の疲れがドッと感じられた。
フライト、空港の長イス、4時間のバスと5時間のタクシー。
背中の筋肉がこわばっていた。
露店でオカズとご飯を買って、部屋で食べるか。
そう決めて、オカズ屋のおばちゃんに声をかける。
「おばちゃん、これとこれ、袋に入れて」
「はいよ。$2」
「白メシもつけて」
「うちはご飯はないよ、隣で買って」
英語とクメール語が飛び交うが、身振り手振りが通訳している。
「OK、そっちのオバチャン、白メシだけちょうだい」
「皿に盛るの?袋入りの?」
「袋のやつ。持っていくから」
「はい、500リエルだよ」
「ありがと」
袋に入れてもらった野菜炒めと鶏肉の炒めものとご飯をぶら下げ、部屋に戻った。
「お。ディナーかい?」
「疲れたからね、部屋で食べるんだ」
袋をぶら下げた姿を見て、宿のスタッフが声をかけてくる。
英語で話が通じると、少し気楽だ。
もう一度シャワーを浴び、買ってきたものをテーブルに広げた。
-メシ500?オカズ2種で$2?
-たっけえじゃん!あ!オカズ屋のオババにやられた!
-$2って、8000リエルだ。一品4000って、ご飯に比べたら高すぎだ!
-あのオババ、旅行者と思ってふっかけやがった~!
-普通なら値段聞いてから買うのに、なんでそのまま頼んだ?
-疲れてたのか、おれ?
骨付きの鶏肉をかじりながら、笑って苦虫も噛み潰した。
$5のシングル・ルームで。
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ドル以外のレートだと慣れないせいか頭が回りませんw
ホントにたこ焼きそっくりですね~~
by garko* (2008-09-08 19:36)
ほんとだ、これはまさしくたこ焼きだぁ。
by echo (2008-09-08 20:16)
初めまして^^
ご訪問ありがとうございます^^
よろしくお願いします♪
by tubomi (2008-09-08 20:21)
>garkoさん
レートよりも「二重通貨状態」なので、ヤヤコシイです(+_+)
でも日本円からドルへの両替も可能なので、その点はベンリでしたよ。
(普通は現地通貨しか両替出来ない)
>echoさん
でも甘いんですよ、コレ(笑
>tubomiさん
書き込みありがとうございます!
by delfin (2008-09-09 12:41)