ループ @Chicago [Chicago (U.S.)]
シカゴの空港には地下鉄が思いっきり乗り入れている。
アメリカのスタイルに任せると、
「ダウンタウンまでキャブで30分でたどり着けない空港は意味がない」そうである。
商業都市や首都ではなおさらのことだ。
タクシーに乗ろうものなら目の玉が飛び出すような金額を請求され、
スーツを着たビジネスマンに遠路遥々、空港への小旅行をさせてくれる、
ドコカの国の素敵な首都空港は、「空港」としての体を成していない。
かつてバックパックを背負って、この国を一ヶ月放浪したことがある。
ビンボウ旅行にも関わらず、
「長距離バス会社の倒産」という憂き目に遭い、
日本で安いパスの乗り放題チケット(3万円・$199/当時$1≒¥150)を買えなくなった。
(実際はオーナーが代わっただけで運行しており、日本の代理店がビビって売らなかっただけ)
旅するためには「国内線フライトの乗り放題のパス」(6万円・$399)に頼らなくてはならなくなり、
$200の金額差に痛手を感じながら、このチケットを手にした。
そして毎日といっていいほど、空港に足を向けた。
アメリカ麗賛派ではないが、このときはアメリカの空港の素晴らしさに驚嘆した。
日本の空港が3つも4つもあるようなサイズにもかかわらず、
空港内を無料の鉄道が走り、
ダウンタウンへ驚くような安い料金でアクセスできる空港は、
「バスターミナル」と大して変わらない印象だった。
特にここシカゴは、空港ターミナルに地下鉄が乗り入れ、
「ループ」が走るダウンタウン・エリアまで、30分ほど、¥200もかからない。
アメリカの空港の中でも驚きの空港だった。
ビンボウ旅行者にはありがたいことだし、
その地下鉄が地元の人で混み合っているのをみて、
「アメリカ人はフライトをバスのように便利に使うのだなあ」と驚いたことを覚えている。
「3万円の差」がアメリカの別な一面を見せてくれた。
ちなみにグレイハウンドのバスは当たり前のように運行していて、
ヨーロピアンのバックパッカーは、3万円の乗り放題チケットで当たり前のように旅をしていた。
ユースやドミトリーで知り合いになって話をすると、
バスの旅は時間的にも肉体的に精神的にも相当ツライらしく、
「3万円差」の飛行機乗り放題チケットをかなりうらやましがられた。
「そんなチケットがあるならそれにすればよかった!」と口々に彼らはつぶやいた。
その頃、あまり安全とはいえなかったバス・ディーポと異なり、
空港は安全だし、機内では飲み物も食事も出る。
空港からダウンタウンへ交通費がかかってしまうのが難点だが、
時間が節約できたため、かなり無謀に各都市を飛び回れた。
「STAND BY」(空席があると乗ることが出来る)チケットという制約があったが、
満席で乗れなかったのは、わずか一度だけ。
それは10席しかない「超」ローカル・フライトだった。
いつも後方の席を占拠して、フライト時は横になっていた。
離陸の衝撃で起きたこともあるぐらい、のんきなものだった。
おトクな航空券はこちら
その地下鉄。
何年ぶりかの再会だが、
かつてのままの車両、駅の風景。
時間の経過した分だけ古びていて、コレといって新しくなっているところもなく・・・。
これもアメリカ。
*シカゴで撮ったデジカメ・データが壊れたHDDに入っており、読み出せません(>_<)
携帯画像しか、UPできませんです。。。
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初めてアメリカの国内線に乗ったときのことを思い出しました。
「バスみたいなものだからね、着いたら降りないと飛んでっちゃうよ」と聞かされ・・・
まじで、すぐに離陸しちゃうんだと思い、「あ、降ります!」って言わなきゃいけないのかと思ってたw
by echo (2008-07-22 17:23)