高原 @Gentin [Malaysia]
KLのバスターミナルからシャトルバスに乗り込み、
ゲンティン・ハイランドを目指す。
王族も好んで足を向けた標高2,000mの避暑地。
「マレーシアの避暑地って、どんなものだか、みてやろうじゃない」という意気込みである。
人いきれでごった返していた蒸し暑いバスターミナルからすると、
エアコンがキンキンに効いたバスは心地よく、眠りを誘う。
やっぱりエアコン・ラヴ!、と思いつつ、ウトウトし始めると、
バスは峠に差し掛かり、激しく左右に揺れ始めた。
寝させてくれないのね、アナタ。
と、バカなことを思っている間に、バスはターミナルに到着。
味気ないターミナルだったが、
その上にあったテナントの屋台やレストランは、食べ物がびみょ~に値を上げていた。
標高だけでなく、こんなところまで、じみ~にリゾート化しているのだ。
地図から探せる!ホテル予約
リゾート化して少しエラそうになっている値段を、コノヤロ~、と睨みつつ、
その先に待ち構えていたロープウェイで、さらに高みに上がっていく。
2,000mまで上がるロープウェイは、20分もかかる長めの行程、
飽きるぐらい生意気な空の道が続く。
閉じ込められて小さな空間で、5人の見知らぬマレーシア人と、
霧に包まれたロープにぶら下がりながら、沈黙を保ちつつ、
箱は2,000mを目指して、進んでいくのであった。
到着したゲンティン・ハイランドはまさに「ハイランド」。
30度前後の気温と湿めり気タップリなKLの街から比べると、
あきらかに温度、湿度が違う。
山まるごとエアコン『強』状態、
うかつに半そでで外に出ると、寒い。
エアコン・ラブ!な身としては、かなりうれしくもあったが、ここまで冷えるとは。
リゾート化された「ハイランド」は、ホテルが隣接したレジャー施設を抱えていた。
子供たちが喜びそうな遊園地設備や家族が一日遊べるアクティビティが整い、
「週末は涼しいところのホテルに一泊して、遊んで過ごしましょ」
ってな感じの「避暑地」だったのだった。
3つの大きなホテルは、それぞれカジノを有し、
オトーチャンはカジノへ、オコチャマはアッチで遊んでいてね、
という仕組みができあがっているのである。
チャイニーズは男女関わらず賭け事命!の人々なので、
ことによるとオカアチャンのほうが色めきたって、
チップを握り締めていたりするのかもしれないが。
結局、この地には、ボヤけたリゾートと熱くなったチャイニーズで混むカジノしかなく、
観るものも写真におさめたくなるようなものもなかった。
ホテルもおさえてない身としては、カジノで一夜を過ごし、
財産を磨り潰す危険も乗り越えたので、
ダブルのダメージを食うことはなかったが、
朝日が昇るのを待って、ドカドカとKLに戻り、
ワサワサとシンガポール行きの長距離バスに乗り込み、
シオシオと座席に身を沈め、ガボガボと眠りを貪った。
長距離バスはなんら問題なく、
スルスルと6時間かけてシンガポールに到着してくれた。
(文体がなぜか椎名誠調になっています。完全にそのとき読んでいた文庫本の影響です)
☆ブログ・ランキングに参加してます↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
FC2 Blog Ranking
エアコンが苦手な私は多分、凍えちゃうかもしれませんね。
アメリカでもカジノで暑くなるのは女性が多いみたいw血の気が多いのかしら?
by echo (2008-06-29 23:00)
女性は苦手な方が多いですよね、エアコン。
「アジア」というと薄着で出かけてしまう方が多いようですが、
かならず「羽織もの」は必需ですね。
わたし的には「弱」冷房車じゃなく、「強」冷房車がなぜないかと・・・・
by delfin (2008-07-01 00:03)