Francesinha @Porto -Day17- [Portugal]
案の定、コートの店は閉まっていた。
カトリック国の日曜に例外はない。
停電で営業がままならなくなっても、日曜に代替営業はしない。
さよならコート、ご縁がなかったのね。
「縁」で思い出したが、
旅先で買いたいものに出会ったら、そのとき買わないと次はない、と思ったほうがいい。
「別の場所で買えるだろう」とか「他で安く売っているかも」と見送ると、
二度と目の前には現れない。
不思議なものでこの法則はみごとにハマる。
迷ってあきらめるぐらいの物は、それほど欲しくない物だったかもしれないが、
ツアコン時代にこの話をすると、お客さんにはかなりいいアドバイス、と言われた。
もっとも買物をしないダンナ陣には「よけいなことを」と思われていたかもしれないが。
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ポルトガルでラストの食事。
ポルト名物料理『フランセジーニャ(Francesinha)』にトライしてみようと、
地元でも有名なレストラン『Capa Negura Ⅱ』に足を向けた。
昼頃に入店したが、店内に客はまばら。
ここもホテルのオヤジに教えてもらったのだが、ホントに有名店?
迷わず、『フランセジーニャ』を注文し、一緒に『カルド・ヴェルデ(Caldo Verde)』を頼む。
お気に入りの『カルド・ヴェルデ』、意味は「緑の汁」、あんまりな直訳ですね。
ポテトのスープに刻んだホウレンソウがたくさん入っているスープ。
野菜が不足しがちな一人旅、ポルトガルでの相棒でした。
『フランセジーニャ』はハム、ソーセージ、ステーキが一段づつサンドされていて、
それらがチーズでコーティングされている。
か~んなりコッテリヘビー級。
ゆっくり食事していると、店内は家族連れで満席に。
気づくと1時を回っていた。
みなさん、日曜日はランチに出向くのも遅めなのですね。
食後のカフェを頼み、トイレに向かう。
店の入口からは香ばしい薫りが漂ってきていた。
焼栗屋さんが店先にきているのかな、と思ったら、店内で栗を炒っている。
「食べるかい?」
ボーイが紙で包んだ栗を差し出す。
「ポルトワインもあるよ、日曜のサービスさ。遠慮なくどうぞ」
「トイレから戻ったらもらうことにするよ」
料理を待つお客さんへポルトワインと焼栗のサービス。
帰り際に栗をもらっていく客もいる。
お言葉に甘え、カフェと合わせたデザートに。
芳醇なポルトワインと香ばしい栗が絶品。
ちなみに甘いポルトワインは食前酒でございます。
ささやかだが、ラストの食事が豪勢になった気がした。
これからバゲージをピックアップし、空港へ。
どう手配してもロンドンからの帰国便は乗り継げないため、ロンドンで一泊。
その後、バンコクで数時間待った後、乗り継ぎ便で日本へ戻る。
ながーいフライトが待っているのだ、ゆっくりとランチの時間を過ごすのもいいだろう。
イギリス乗り継ぎだが、ポルトガル出国で一旦、EU出国扱い。
スタンプもない出国手続きを済ませ、ゲートへ。
ところが当のボーディングゲートに機影がない。
いやああな予感。
フライト・ディレイの放送が入る。
残念ながら、自分のフライト・ナンバーがコールされている。
そういえば到着時は夜遅く、ホテルが気になってできたばかりの空港を眺める余裕もなかった。
このディレイで空港散策の時間ができた。
ポルトガルはどの町でも公共施設が最新鋭。
EUの補助金がどっかり降りたおかげで、地下鉄や空港などをいっせいにリニューアルした。
国自体は景気も産業も奮わないのだが、そういった理由で公共設備だけがピカピカ。
いいことなのか、悪いことなのか・・・
出発時間にようやく搭乗ゲートがオープン、たいしたディレイじゃなかった。
気づくと機内は満席。
日曜夕方のフライトはロンドンに戻るビジネスマンでオトコ臭い機内と化していた。
遅れたことに気合を入れたのか、
ゲート・オープンからわずか15分で飛行機は動き出した。
バスの停車時間並だ。
機材がポルトの地面を蹴り、ポルトガル紀行、終幕。
読んでくださった方に感謝します。
あ、いけね、コンフェイト(金平糖の原型)食べるの忘れた。
写真1;フランセジーニャを切ったところ、こいつは食べる前に撮影できた!
写真2;店内の様子。日曜はホトンドが家族連れ、あるいは教会帰りかな?
子供が真剣に食べているのが焼栗。
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