Casino @Estril -Day12- [Portugal]
バッテリーが復活することに期待を抱きつつ、夕食の思案をしていた。
問題解決に一歩踏み出したこともあって、カジノで食事するのもありか、と考えていた。
カジノにはブッフェ・レストランが設置されていることが多い。
本家ラスベガスの影響かわからないが、
アトランティック・シティでもニューオリンズでもマカオでもKLでも、
ブッフェ・スタイルのレストランがあった。
本家ラスベガスとは異なり、かなり値段はかさむのだが・・・。
カスカイスの隣町エストリルにカジノがあることはチェック済み。
リスボンから電車で30分の距離なので、
夜の時間をもてあました時にでも足を向ける予定でいたのだ。
日が落ちたばかりでまだ時間は早い。
ヒヤカシ半分でカジノを巡り、ブッフェの豪勢な食事もいいかな、と思いはじめていた。
一人で困るディナー問題もカジノなら解消だ。
電車に乗って落ち着く間もなくエストリエルの駅に到着。
駅を出ると真正面に巨大なカジノが待ち構えている。
この町にはコレしかない、「さあ、来なさい」という感じでそいつは建っていた。
なかに入るとロビーにもカジノ・エリアにも人はまばら。
夜の時間にはまだ早い。
ひと気のない建物の中で、エアコンが思う存分、パワーを発揮していた。
広いロビーを巡る。
スロットにポーカーマシン、テーブルはブラックジャック、バカラ、ポーカー、
奥にはルーレットがあり、他のカジノとの違いはなく、目新しいものもない。
カフェがあり、スタンド・バーがあり、そしてレストラン。
その周りにはなぜか人だかりが。
レストランは期待通り、ブッフェ ・ スタイルだ。
ディナータイムは「20時から」の表示がある。
群れている人たちはオープンを待ちわびるギャンブラーたちだった。
10分ほど時間をつぶしていると、ブッフェはオープンした。
一人15ユーロ。
そのまま日本円換算すると、お高い感じだが、
実質な物価イメージは1ユーロ=100円、という感じ。
換算レートの1ユーロ≒150円のままで考えると、かなり割高なイメージだが、
実感として100円換算だと納得がいく。
レストランの席から見やすいようにTVモニターが数台吊り下げられている。
音のしない画面ではUEFA チャンピオンズリーグ、
スコットランドのセルティックと地元リスボンのベンフィカのマッチアップ。
食事のタイミングにちょうどいい。
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ブッフェの食事は可もなく不可もなく、金額なりの内容。
野菜をたくさん摂れるので一人旅で偏る食生活を修正できる。
食事よりもTV画面のチャンピオンズ・リーグに意識がいっていたかもしれない。
「フットボール、スキなのか?」
向かいのテーブルの男性に話しかけられた。
「ヨーロッパのチームが好きなんだ。ポルトの優勝はスゴかったね」
この男性、てっきり地元ベンフィカの応援かと思っていたら、
セルティックの好プレイで力が入っている。
「ベンフィカの応援じゃないの?」
「キライなんだよ、おれは。スポルティボ(リスボンにあるもうひとつのチーム)のファンなんだ。
だから同じジャージのセルティックを応援している」
よくわからない理屈だが、彼以外はベンフィカ贔屓のようだ
「そういえばセルティックには日本人がいるだろ?今日は出てないけど」
「ああ、中村?」
「そう、アカムラ」
「ナカムラだよ(笑」
「そうそう、そんな感じ。難しいんだよ、日本人の名前は」
「ホンダ、スズキ・・・」
「その会社なら知ってる、有名なバイク会社だ」
「それも日本人の名前だよ」
「へえ、そうかあ」
ゲームはドローのまま、笛が鳴った。
今度はこちらのゲームの笛が鳴る。
写真1;カフェにあるスイーツ。ポルトガルの人は甘いもの大好き。
写真2;カジノの正面。1軒だけ、しかし巨大。
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