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Kitchen @Nazare -Day8- [Portugal]

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クラシカルなコインブラの安宿に別れを告げ、
ナザレの町を目指し、バスターミナルへ。

チケットを買い求め、カフェで一息。
仕事前の人、
新聞を読む人、
隣町へのバスを待つ人、
旅する人・・・
ちょっとした時間のカフェの風景はやけに脳裏に焼きつく。
ひょっとしたらこういう時間のために旅をしているかもしれない、
なんて思ったりする。

バスは5分遅れで出発。
列車もバスも思った以上に定刻で動いている。
「レイジーなラテン国」というイメージは時代の彼方のことかな。
小さな町を2つ経由し、2時間後にはナザレの町に到着した。

降りて荷物を受け取るや否や、
客引きのオバチャンに声をかけられる。
バスターミナルや駅で旅行客狙いの安宿の客引きは珍しくないが、
女性の客引きは珍しい。

「ホテルはあるの?」

「いや、これから安宿を探す」

「うちの宿は目の前さ」

「場所的に高いんじゃないの?」

どこの町も便利な場所や町の中心は高いことが多い。

「25ユーロ。部屋を見ていきなよ」
予算を越えていたが、下見と相場を知りたかったので、
部屋を見せてもらうことにし、オバチャンの後に続いた。


宿はホントにバスターミナルの真ん前で、カフェを併設した造りになっていた。
オバチャンはマイペースで部屋を開け放ち、
キッチンや冷蔵庫などの設備を説明しはじめる。

ビーチに近いこの街は、シーズンになればバカンスで長逗留するリゾート。
どうやらこの宿はファミリー・ユース向けで、長期の部屋貸しが中心。
室内にキッチンが併設されていて、経済的に過ごせるスタイルになっているのだ。

「キッチンにガスコンロ、冷蔵庫にマイクロウェーブ、
 食器は全部そろっているし、ベッドは大型のダブルベッドだよ」

「シャワーは熱いのが出るの?」

暖かいポルトガル、ビーチのそば、なんて条件がそろうと、水シャワーだけ、なんてこともありうる。
スペインの南・アンダルシアの安宿はそんな宿が多かった。

「出るさ。トイレもついているしね」

「いいね、なんでもそろってる。でも25ユーロは高いや」

「何泊するんだい?」

「2泊かな」

「じゃあ、50ユーロね」

「高いよ。40ならいいけど」

「OK!」

値切り交渉アッサリ成立。

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実はオバチャンの説明を受けながら、 キッチンに気をとめ、
バスが到着する直前に見かけた大きな市場で野菜を買い込み、
パスタでも茹でて食べられるな、などと目論んでいた。

もっと安い宿もあるだろうが、
シャワー・トイレは共同だろうし、 キッチンがあるかないは宿しだいだ。


部屋貸しを借り切り、ちょっとしたバカンス気分。
カギを受け取ると、早速、市場を目指した。


写真1;旧市街の丘からナザレの町を見下ろしたところ
写真2;明るくて清潔な部屋奥の青いのはプロパンボンベ&コンロ




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