Check In @Coimbra -Day7- [Portugal]
朝のゆったりとした時間をカフェで過ごし、
次の各駅停車に乗り込んだ。
ヨーロッパの電車は街と街を結ぶ郊外間の移動手段。
細かく街をつなぐ日本とはチョット趣が違う。
ポルトの郊外駅で乗り換え、
アヴェイロの街でも乗換え、
ゆるりとコインブラの町に到着。
各駅停車はのんきすぎて、
目指していたユースは昼休みの時間に入っていた。
ロンドンの図書館で調べておいた安宿情報もこれじゃあ意味なし。
荷物を抱えたまま、夕方の開館時間まで待つ気もせず、
駅前の安宿を訪ね歩くことにする。
相場を調べようと入った一軒目の宿は「15ユーロ」という。
ドミトリーのユースより安い!
ポルトガル語しかできない宿のおばさんに部屋を見せてもらう。
シングルベッド、シャワー・トイレ・TVつき!
文句を言うこともない、すぐにチェックインした。
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駅から2分、スーパーも目の前。
こいつはラッキー、旅にはこういうこともある。
ユースのドミより安いシングルなんて。
カギをもらい、荷物を放り込む。
もらった地図を見ながら、町の中心を教えてもらい、
すぐに部屋を出た。
ポルトガルも他のラテン国とたがわず、
13時ごろから17時ぐらいまでの間に、
3時間ほど「シエスタ」を取る。
カフェ以外のホトンドの店は長いお昼休みだ。
コインブラの小さく静かな街がさらに静かな午後を送っている。
ぶらぶらと観光スポットなどを歩きつつ、
静かな午後の時間を過ごす。
しかし夕方になってもメイン・ストリートの店は開かない。
街の中心にあったネット・カフェも閉まったまま。
なぜだ?
今日は木曜日なのに。
静かな街ではやることもなく、食事もとらずに宿に戻る。
宿のおばさんに
「今日はなんで店が閉まっているのかな?」
と尋ねると
「祝日だよ。『諸聖人の日』(Todos os Santos)だよ」
とアッサリ言われた。
「!」
「だからレストランも閉まっているのか!」
「だね。みんな休みさ」
そういえば、カテドラルの回廊部分は「有料」であるはずなのに、
なぜかスルーで入れてくれた!
「日曜祝日は無料開放」されていたのだ。
ブティックだけじゃなくて、レストランまで閉まっていた!
冷静に考えたら、レストランは昼休みを取らないじゃないか。
変な部分がたくさんあったのに気づかなかったのだ。
「え?じゃあ、レストランは夜も開かないよね?」
「だね」
「え。飢えるな」
「カフェがあるよ」
「あ、スーパーは営業している?」
「だね」
貸切状態なのか、誰もいないホテルのリビングで夕食を摂る。
朝一の特急に乗り込んでいたら、
祝日で眠る街で、一日何をしていたんだろうか、
とイレギュラーだらけの旅の一日に思いをめぐらせていた。
スーパーで買い込んだチキンの丸焼きとパンをほおばりながら・・・
写真1;コインブラの駅
写真2;15ユーロの部屋。奥がシャワー&トイレ。
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